2018年12月12日 18:00
ベストは37°C! 風邪をひきやすいのは体温低下のせいだった!?
ちなみに、ある種の免疫細胞は39°C前後で一番活性化します。風邪で熱が出るのは、免疫力を活性化し、病原を攻撃するためなんですね」(奴久妻先生)
体温調整のメカニズム。
体温を適温に保つには、熱を作る、運ぶ、キープするという3つの機能が欠かせない。
「熱を作れないと当然冷えるし、カラダの隅々まで熱を運べないと、部分的に冷えてしまいます。また、よく末端冷え症といいますが、これは熱を調整する働きが狂っている証拠。本来は暖かければ末端の血管を開いて放熱しますが、その調整が乱れるから暖かいところでも血管が開かず、末端が冷えたままなのです」(川嶋先生)
【熱を作る!】
熱を作るのは、主に細胞の中にあるミトコンドリアという小器官。ミトコンドリアが酸素と栄養からエネルギーを作るときに熱が発生し、それが体温になる。ちなみに筋肉細胞の中には特にミトコンドリアが多いため、筋肉を動かすと効率よく熱を作れる。
【熱を運ぶ!】
熱を運ぶのは、血液の役目。そして血液の流れは、自律神経がコントロールしている。自律神経のうち交感神経が優位になれば血管が収縮して血圧が上がり、副交感神経が優位になると血管が拡張して血圧が下がることで、血流を維持する。