2019年1月13日 20:00
『M-1』でお笑いがスポーツに マキタスポーツらが平成のお笑いを総括!
鹿島:学校で勉強するって、わかりやすい民主化の表れですよね。
マキタ:それまで素人と玄人の境界がはっきりあったのが、ベルリンの壁が崩壊したみたいに、民主化とオープン化が進み、学校を出たチルドレンたちがどんどん登場して、整ったフォーマットに従って誰でも参加できて能力を発揮できるようになった。お笑い史にとって‘00年代最大の変革はそれじゃないかな。
鹿島:だからM-1で一夜にしてスターが誕生するのもそうだし、お笑いに夢があったんですよね。
マキタ:夢あった。‘07年のサンドウィッチマンとか、ドラマティックだったし、センセーショナルだったよ。
タツオ:10年ごとにまとめると、異能のお笑い怪獣たちの‘90年代、競技を勝ち抜いたスター選手たちの‘00年代、そして民主化されたことで誰もがお笑いに参加できるようになった‘10年代っていう感じですかね。
鹿島:笑い飯が優勝してM-1が一度幕引きをしたのって何年だっけ?
タツオ:‘10年ですね。
高度に発達したお笑いマナー、揺り戻しとしての裸芸。
鹿島:やっぱりそうか。このあたりから下克上が通用しなくなってる。
タツオ:『キングオブコント』や『R-1ぐらんぷり』で優勝しても、まだバイト辞められないですからね。