くらし情報『話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実』

2019年2月27日 19:00

話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実

急進的で非常に明晰であるという意味でも、僕にとっては理想のアーティストとも言えるよ。

―原作は大ベストセラーとなった作品ですが、映画化するうえでプレッシャーはありませんでしたか?

デュポンテル
それはまったくなかったかな。僕がこの本で惹かれたのは、ここに描かれている人物群像。彼らはいまの時代にも通じるところがある人物でもあるし、作品としてもヨーロッパでよく描かれている風刺画のようだと感じたんだ。

この作品の映画化はある種の夢だった

話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実


―では、原作を読まれてすぐに映画化したいと考えていらっしゃったのですか?

デュポンテル
最初は全然そんなことは思っていなかったよ。実は、僕とルメートル氏はエージェントが同じということもあり、小説を読んだのは出版される1年前。

そのときにすばらしいと思ったけれど、同時にこの作品を作るうえで必要とされる製作規模を考えると、とても自分には映画化できないだろうと感じたよ。だから、「この作品を映画化することはある種の夢なんだ」と思って忘れようとしていたくらいなんだ。


―そこからどのようにして映画化へと実現していったのでしょうか?

デュポンテル
その18か月後にプロデューサーから、この作品を映画化しようと話があり、スポンサーたちにプレゼンをして、興味を持ってもらうことができたおかげで、具体化していったんだ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.