くらし情報『話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実』

2019年2月27日 19:00

話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実

話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実


―今回、脚本を制作するにあたっては、著者のルメートル氏との共同執筆という形にされたようですが、どのようにして作り上げていったのかを教えてください。デュポンテル
ルメートル氏からは「君の映画なんだから、好きにしていいよ」と言われていたこともあり、実は2回しか会っていないんだ。でも、小説と大幅に変える場合は、必ず彼に了解を得るようにしてはいたよ。

特にエドゥアールと父親とのラストは大きく変えているし、そのほかにも上官であるプラデルと直接対決をするシーンや映画の冒頭で殺される兵士に関するある秘密というのは、エモーショナルな面において必要だと思って変更することにしたんだ。ルメートル氏も映画であれば、理論上こういったシーンが必要なのはわかると理解してくれていたよ。

演出の原則はまず自分が楽しむこと

話題作『天国でまた会おう』でフランスの名優が訴えたい悲劇的な現実


―劇中には戦争に対する風刺や緻密な詐欺事件などさまざまな要素が絶妙に組み込まれていましたが、演出するうえで意識していたことは?

デュポンテル
僕の演出の原則というのは、まず自分が楽しむこと。原作は想像の産物ともいえるすばらしい小説ではあるものの、僕の個人的な解釈を入れる余地もあったし、この作品はいまの時代を反映しているとも感じていたから、そういった視点は大事にしていたよ。

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