2019年4月12日 20:50
知りたくなかった怖い話…ラブホの風呂で起きた「性欲男の壮絶体験」 #10
Rが本当はHが好きな女だということは知っている。普段は大人しいタイプだけど、ベッドの中ではけっこういやらしい声を出すからな……。そんなことを思いながら、顔をあげて目の前の鏡を見ると、
湯船の中に、顔の半分までお湯につかってこちらを見ているR香が映っていた。
…だが、よく見るとそれはRではなく、酷く痩せた知らない女だった。その湯舟は透明な湯のはずなのに、赤い血で染まっているように見えた。
その女と目が合った瞬間、Aは全身の血がサーーーーーーーッと引くのがわかった。
知らない女が湯船の中にいる。できれば目の錯覚であって欲しかったが、その女のは目の前にいて、その目を見れば、ひと目でこの世の人間ではないとわかった。
恐らく、この部屋で何かがあって、死んだのだろう。もしかしたら、この部屋の雰囲気からして、行き過ぎた酷いプレイが行われたのかも知れない。そんなどこから来たのかわからない根拠の無い想像が、なぜか一瞬頭の中にリアルに浮かんでゾッとした。
Aは恐怖に襲われながらも裸で浴室から飛び出して、濡れた身体を拭きもしないで、とにかく大急ぎで服を掴んで着ながら、
「R香!この部屋ヤバイ! 今すぐ出よう!」