2019年4月19日 20:10
『キングダム』原泰久「大変なことになったぞ」 映画撮影現場で見た光景とは?
実写化にはノータッチの漫画家の方もいらっしゃいますが、脚本に参加することは当然の選択でしたか?
原:僕はかなりの映画好きで、学生時代は映画監督になりたかったんです。だから、実写化するにあたって、映画は監督のものであるべきだなと思っていたので、「うちの子をお願いします」と作品を託す覚悟を決めました。ただ、同時に映画は脚本が生命線だという思いもあって。それで脚本に関われないかと提案したんです。幸い、プロデューサーの方からもぜひ、と言っていただけました。
僕が一番、「このシーンは要らない」と言っていたかも。
――脚本作りにあたってどんなところを重視しましたか?
原:今回、原作コミック5巻分を2時間の映画にしているんですが、そのまんまの実写化になるといけないということは意識していました。
――確かに、映画オリジナルのシーンも多いですよね。
原:そうなんです。例えば王騎の登場シーンなんかも、原作とは異なっています。2時間の映画として成立させようと考えた時、5巻分のエピソードの中には必要ない部分もたくさんありますから。もしかしたら、原作者の僕が一番「このシーンは要らない」「あのキャラは不必要」