2019年6月28日 17:00
生き方に共感…100年前のキャリア・ウーマンがつくったものとは?
展示されている作品は、トスカーナ地方の小都市で描かれた風景画や自画像などの油彩画8点。娘を描いた絵もあります。色彩や光に関心を持っていたショーマンの作品は心地よい明るさがあり、見ていると元気が出てきます。
ロダンの弟子も…
絵画作品だけでなく、彫刻作品も展示されています。例えば、シーグリッド・アフ・フォルセルス(1860-1935)は、パリでロダンに学んだこともある彫刻家で、彼の傑作《カレーの市民》制作時には助手もつとめました。
彼女は人生の大半をフランスとイタリアで過ごし、制作や展覧会への参加も滞在先の国で行うなど、国際的な環境のなかで活動しました。
ちなみに、現在、国立西洋美術館では、企画展示室にて『国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展』を開催中です。こちらの企画展や常設展示室、さらに美術館の前庭などでもロダン作品をいろいろ見ることができるので、ぜひ師匠と弟子の作品を見比べてみてください。
(※企画展は別途観覧料が必要です。)
また、別室の版画展示室も要チェック。ここでは女性芸術家の美術教育に焦点をあて、美術学校での授業などが作品とともに紹介されています。