2019年9月27日 20:20
バービーが60周年! “多様性”を尊重するブランドの信念とは?
ビルさんと共に中に入ると、壁に大きくプリントされた女性の姿が目に入る。この女性こそ、「マテル」の創設者のひとりであり、バービーの生みの親であるルース・ハンドラーさんだ。
「ルースさんがバービーを考案したのは、娘・バーバラさんの子育ての真っ最中。一緒に人形遊びをしている時に、女の子用の人形の種類が少ないと感じたことがきっかけでした。男の子は消防士や医者など何にでもなれるのに、女の子は母親や病気の人のお世話係にしかなれないことに気づいたのです。そこで“You Can Be Anything”(何にだってなれる)というメッセージを伝えるべく人形を製作、娘の愛称である“バービー”と名付けたそうです。実際に60年間で、バービーは宇宙飛行士や動物学者、起業家、大統領候補など、約200以上の職業に就いてきました」(ビルさん)
巨大バービーハウスやスポーツカーのオブジェが置かれたロビーを通過すると…実際にバービーが生み出されている作業エリアに到着。ここでは、シニア・ディレクターを務めるロバート・ベストさんがアテンド。
ロバートさん曰く、バービーのサンプルが生み出されるまでには、大きく分けて4つの工程があるそう。