くらし情報『篠山紀信が「蜷川実花に頼めよ」と言った仕事とは?』

2016年8月24日 20:00

篠山紀信が「蜷川実花に頼めよ」と言った仕事とは?

被写体が服を着てたりメイクをしていると、そっちのイメージが先行してしまうというか。別にヌードってことで客を呼ぼうとか、そんな気持ちはないよ?10日間、延べ
30人以上のモデルさんに来てもらって、どんどん撮影してね。確かに体力的には大変でしたけど、撮ってるうちに、どんどん気持ちよくなってくるんだよ。アラン・ロブ=グリエって人のフランス文学で、『快楽の館』という本があって、それがとてもおもしろいんだけども、原題は、『ランデブーの館』っていうんです。

――出会う、という意味に近い?

篠山:そうそうそう。原美術館という建物との出会い、モデルさんたちが毎日やってきて出会って去っていくということ、その10日間を切り取った写真たちと、見に来てくれるお客さんとの出会い…。この場所での出会いっていうのが、この展覧会の一番のコンセプトなんだ。他の美術館でこの作品を見せても、なんにも意味がない。
ここで見ることに、意味がある。だから、終わったら何をするかっていうと、全部破いちゃう。

――え?!破いちゃう?!

篠山:だって、壁に貼ったのは引っぺがすしかないし。

――もったいない…。

篠山:もったいないって思うところがダメなんだよ。

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