2021年9月2日 19:30
『科捜研の女』の渡部秀が見た「沢口靖子さんのプロ意識がとにかくすごい」
ただ、そのあとにショックを受ける方もけっこういらっしゃるんですよ……。
―というと?
渡部さんどうしても呂太のイメージが強いので、「普段はそんなに大人しいの?」と、役との差に驚く方がいるんです。もちろん、素の僕が呂太と同じしゃべり方なわけがないとわかってはくださっていますが、僕としてはちょっと申し訳ない気もしてしまって(笑)。
でも、それくらいインパクトのあるキャラクターなんだなと実感しました。あとは、そう感じてくださる方がいるということは、自分がしっかりと役になり切れている証拠でもあるのかなと思うので、ある意味うれしさはありますね。―つまり、ご自身とは真逆のタイプということですか?
渡部さんそうですね、真逆だと思います。たとえば、呂太は甘いものが大好物ですが、実は僕は甘いものが苦手なんです……。普段まったくお菓子を食べないので、科捜研の現場で1年分の糖分を摂取しています(笑)。
でも、呂太はそういう部分も含めて、自分にはないものを表現できたり、新しいことを発見できたりするので、演じていて楽しいキャラクター。あとは、あの人懐っこさや何も恐れずに進んでいくアグレッシブさは、尊敬しますね。