1月といえば、新しいドラマが始まるシーズン。何を観ようか悩むところですが、良質なドラマと出会いたいと思っている人にオススメしたいのが本国イギリスで社会現象を巻き起こした『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』です。英ガーディアン紙の「2021年TV作品ランキング1位」や米ニューヨーク・タイムズ紙の「2021年TV作品ベスト10本」に選出されるなど、大きな注目を集めています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
オリー・アレクサンダーさん
【映画、ときどき私】 vol. 446
1980年代のロンドンで生きるゲイの若者たちが、HIV/エイズに関する正しい情報と理解が少ない社会のなかで、葛藤を抱えながらも明るく生きる姿を描いた本作。オリーさんは、主人公のリッチーを演じ、初主演を務めています。「Years & Years」として世界的人気を誇るミュージシャンであり、LGBTQ+アクティビストとしても活躍するオリーさんに、本作を通して伝えたいメッセージや日本のファンへの思いを語ってもらいました。
―本作がイギリスで放送開始された際、HIV検査数が記録的な伸びを見せ、大きなムーブメントを巻き起こしたそうですが、この作品がいまの時代に与えた影響をどう受け止めていますか?
オリーさん社会現象が起きることも、放送される時期にいまのような状況に陥っていることも、撮影段階では僕たちにも予想できませんでした。
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