2022年2月11日 19:20
「カルテ」って、何語?【意外と知らない外国語雑学】
ふだん何気なく使っているカタカナ語の由来や、意外に知らない略語の正式名称など、外国語の雑学をクイズ形式でご紹介。語学教材元編集者の “語学大好き”ライターがお届けします。今回のワードは「カルテ」!
今回のお題は…「カルテ」
病院や歯科医院などでお医者さんが記入するカルテ。「診療記録カード・診療録」ともいいますが、カルテという名称のほうがなじんでいます。
とはいえ、もちろんカルテは日本語由来ではありません。
では、何語でしょう?
ヒント:森鴎外が留学していた国の母国語です!
カルテの由来は…
正解は、ドイツ語です!
Karte(カルテ)はドイツ語の女性名詞。意味は、カードやはがき、クレジットカードなど。例えば、サッカーなどで用いられるレッドカードは、ドイツ語でdie Rote Karteと書きます。
ただ、独和辞典には、「診療記録カード」の意味は載っていません。日本のカルテにあたるドイツ語は、Krankengeschichteなど別の表記。つまり、診療記録としての「カルテ」は、日本独自の使い方なのです!
なぜドイツ語?
では、なぜカルテというドイツ語が日本の医療現場で使われるようになったのでしょう?
諸説あるようですが、本記事では明治時代にフォーカスします。