2022年9月15日 19:40
松山ケンイチ、ムロツヨシに語る理想の最期「養分になって自然に何か返したい」
松山さんあと、吉岡(秀隆)さんは、「この人に近づいたら本当に危なそうだな」という雰囲気がありましたよね(笑)。
ムロさんもちろん、役としてですけどね!
松山さんこの作品の登場人物のように、家族でも友達でもないけれど、チームとして撮影に挑めたので、お互いに支え合っていた部分はすごくあったと思います。特に、撮影をしていた2年前は、コロナ禍が始まったばかりで死を意識するような時期でもあったので、待ち時間のときにムロさんと吉岡さんとひかりちゃんと僕の4人で、普段だったら絶対にしないような話もしました。「死にたいと思ったことありますか?」とか。これは死に関することを描いた映画でもあるこの作品で、あの瞬間でしか聞けないことだったと思います。こういう話は、家族でもなかなか共有できるものではないので、本当に貴重な時間でした。
どういう死に方をしたいかは、いつも考えている
―確かに、本作では死について思いを巡らせる瞬間が多いですが、おふたりはどういう“人生の最期”を迎えたいと思っていますか?
ムロさん考えたことないですね。でも、ここですぐに「舞台上で死にたいです」と言えたらかっこよかったんでしょうけど……。