くらし情報『松山ケンイチ、ムロツヨシに語る理想の最期「養分になって自然に何か返したい」』

2022年9月15日 19:40

松山ケンイチ、ムロツヨシに語る理想の最期「養分になって自然に何か返したい」

あとは、これまで自分の世界にはいなかったような人たちの物語から、何を感じることができるのか。そういったことに興味があって、出たいと思いました。

苦しみの反対側には、喜びや幸せがあると気がついた

松山ケンイチ、ムロツヨシに語る理想の最期「養分になって自然に何か返したい」


―実際に演じてみて、感じたこともあったのでしょうか。

松山さん人は苦しい状況にいるとき、その反対側には喜びや小さな幸せもあるのに、どうしても苦しみのほうが目立つので見逃しがちではないかなと。でも、山田は隣人たちにかき回されていくことで、それを実感していく。それぞれの苦しみを抱えながら生きている人たちが、そういったことに気がついていく話だと感じました。

「生きていて意味あるのかな」と考えることって誰にでもあると思いますが、それとは逆に「生きよう」とする気持ちが遺伝子のなかにあるから、その矛盾に苦しくなるんですよね。そんなときに、この映画はこれからどう生き延びていくのかのヒントにもなっていると思います。
僕も自分のことをもう一度ちゃんと観察しようと思えましたし、自分のなかに足りなかった部分を改めて教えてもらったような気がしています。

―ムロさんは、ご自身の役どころに関してはどういったイメージで演じられましたか?

ムロさん僕が演じた島田は、一見すると愉快で人懐っこくて、他人を巻き込む人物のように思われますが、傷や後悔を背負って生きている男です。

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