平日の平均睡眠時間は? アンケートから読み解く“睡眠と疲労のリアル”
これが疲れの正体なのです」
睡眠と脳と自律神経は三位一体の関係にある。
「睡眠の目的には、記憶の整理や定着などもありますが、やはり最大の目的は脳の休養と自律神経の神経細胞の修復です。睡眠のリズムを作っているのも自律神経ですから、その機能が低下すると結果的に睡眠の質も悪化するという悪循環に陥ってしまいます」
アンケート結果を見ると、睡眠の悩みで多いのが、寝つきの悪さ。
「ベッドに入ってすぐに眠れないと寝つきが悪いと思う方が少なくないのですが、15分以内であれば問題はありません。寝つきは良すぎるのも要注意。5分以内に眠ってしまう方は、疲労が溜まって寝落ちしている可能性があります」
睡眠時間は半数以上が5~7時間に集中した。
「睡眠は量×質ですから、量=睡眠時間を確保できても質が悪ければ、いい睡眠とは言えません」
梶本修身先生医学博士。東京疲労・睡眠クリニック院長。
産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。『ネコさんが教える疲れリセット教室』(学研プラス)などを監修。
※『anan』2024年9月4日号より。取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)
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