寝つきが悪い、途中で目覚める、起きるのが早すぎる…“不眠”の原因&対策を医師が解説!
(21歳・学生)
早朝必ず一度目が覚めてしまい、二度寝をする。(39歳・製造業)
まだ眠れるのにともったいない気分に。
「若い人の場合、30分くらい早く目覚めたからといってあまり気にすることはありません。予定していた時間より2時間以上早く目覚めてそのあと眠れなくなるのは“早朝覚醒”という症状で、体内リズムが前倒しになる高齢者に多い現象です」
体内時計が狂うと睡眠のリズムも乱れる。
若い世代の不眠の多くは、体内時計の狂いが原因になっている、と井上先生。
「寝る前にスマホの液晶画面を長時間見ると交感神経が優位になって眠れず、体内時計が狂う。また、夜更かしして休日昼まで寝ると、ソーシャル・ジェットラグという時差ぼけ状態になります。これらとは別に、カフェインの多い飲み物などによって不眠に陥るケースもあります」
それ以外も睡眠時無呼吸症候群や脚のヒクつき(周期性四肢運動障害。
女性では鉄欠乏が原因になることが多い)という病的なものが隠れている可能性も。生活習慣を整えても不眠が続くなら、睡眠クリニックの受診を検討したい。
不眠の対策
・朝に1駅分歩く。
光には体内時計のリズムを変える力がある。