「旅は素晴らしい一瞬一瞬をかき集める、その繰り返し」韓国のベストセラー作家イ・ビョンリュル氏インタビュー
韓国で100万部のベストセラーを記録した旅のエッセイ『いつも心は旅の途中』の日本語訳発売のタイミングで、著者イ・ビョンリュルさんが来日。まるでそこで暮らしているように旅をするというスタイルを確立しているイ・ビョンリュルさんは、語り口もエッセイから感じられる人柄そのまま。どんな質問にも真摯に、そして時にはユーモラスに、旅することについて、旅の思い出について、そして韓国の出版事情のことなど、たっぷり語っていただきました。
もう二度と会うことはないのに、会いたい気持ちが湧き上がってきて文章ができるんです
――このたびは『いつも心は旅の途中』日本での発売おめでとうございます!この書籍が日本で発売になると聞いた時はどう思われましたか?
とてもとてもうれしかったです。私は日本が好きで、いつもひっそり来ていたんですね。旅行するというよりは暮らすような感じで。書店にも行って、日本の印刷技術がとても優れていると思ったので、いつか日本で本を出せたらいいなと思っていました。なのでとてもうれしいです。
こうして現物を手に取ってみると、写真を見ているだけでも印刷がとても素晴らしくて、まるで違う本のように仕上がりましたね。