服選びでストレス倍増…ファッションって何を表しているの?
現代人が抱える“ちょい病み依存”についての臨床心理士・山名裕子先生が教える連載、第2回も流行依存について取り上げたいと思っています。
皆さん、毎日の洋服選び、楽しんでいますか?「ウキウキする」「何を着ようかなと考えている時間が好き」と言える方は、自分の気持ちに対してファッションを上手に使っている状態。
ですが、「服選びが憂鬱。いっそのこと制服があればいいのに」「服を決めるのに迷ってしまってストレスになっている」というのであれば、それはちょっと危険信号かもしれません。
ファッションの役割とは?
毎日のように身につける服。どんな方も何かしらの理由があってその服を選び、その服を身につけていると思います。単純に「安かったから」という方もいるかもしれませんが、例えば同じ価格の服であっても、赤い服と黒い服だと「こっちがいい」というように選んで購入したはずです。
学生時代にギャル系の派手だった子が、社会人になるにあたってギャルを卒業し、黒髪のOLファッションに鞍替えすることもあります。これは、学校という組織から会社という組織に変わったときに、そこのコミュニティで嫌われずになじもうという心理が働いています。