生理以外で性器から出血する不正出血は、重大な病気が隠れていることも?
主な症状
・月経時のような真っ赤な色の出血
・微量の血液が混ざったおりもの
・茶色や黄色の出血
出血時の血の色やおりものの変化に加え、出血量によってはめまいやふらつき感を感じることもあります。また、大量に出血すると出血性ショックといわれる血圧の低下や頻脈などの症状を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
診断方法
出血の原因がどこにあるかを特定することで、どのタイプの不正出血なのかを特定していきます。一般的な診断の流れと、不正出血の原因は次の通りです。
1)妊娠の有無の確認
妊娠している場合、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの影響で性器から出血している可能性があります。したがって、まずは妊娠をしているかどうかを確認し、妊娠している場合、妊娠性出血と判断されます。2)出血部位の確認
妊娠していない場合、外陰の視診などで性器の外側からの出血ではないかをチェックされます。痔や出血性の膀胱炎などの病気を患っていると、性器からの出血と間違えるケースがあるためです。性器の外側の出血が認められれば、性器外出血と判断されます。
3)器質的な異常の確認
性器の外側の出血がない場合、現在の症状や出血の期間、月経歴やその他の症状の有無などを問診で確認し、必要に応じて視診や画像診断がおこなわれます。