生理以外で性器から出血する不正出血は、重大な病気が隠れていることも?
もし子宮や卵巣などで器質的異常がみつかれば、器質性出血と診断されます。
4)薬歴や病歴の確認
不正出血は、これまで飲んでいた薬やかかったことのある病気も診断のポイントになります。器質性出血の可能性がないと機能性出血の可能性が高くなりますが、すぐに機能性出血だと判断されることはありません。
ホルモン剤や抗凝固剤といった薬物を服用している場合、その薬剤が不正出血のきっかけとなっている可能性があります。また、血液の疾患や肝疾患といった出血しやすい病気を患っていると、それが原因で不正出血を起こしやすい傾向にあります。したがって、薬剤の使用や出血性素因の有無も不正出血の診断において重要なポイントとされています。
不正出血を起こす可能性がある体の異常
不正出血で疑われる異常には、どのようなものがあるのかを「器質性出血」と「機能性出血」に分けて年代別にご紹介します。
<器質性出血>
非妊娠時の器質性出血としては、次のような異常が代表的です。
・思春期(8、9歳ころ~19歳ころ):感染症、外傷
・性成熟期(19歳ころ~45歳ころ):子宮頸がん、子宮体がん、腟炎、腟部びらん、頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、外陰がん
・更年期(45歳ころ~55歳ころ)