「ジャンル」にとらわれず、ストリートから成功した異色の音楽界のレジェンド二人から学べること
インターネットの時代の今は、人の好みが細分化して溢れている。音楽、ファッション、写真、それぞれが流行りからサブカルチャーまでが細かくわかれてきている。この数が増えていくなかで自分自身のアイデンティティや好みを作り上げるもののカテゴリーが重要になってきているように思える。カテゴリーが増えたことで、人を分類することも増えてきているのかもしれない。しかし、人間は誰であろうと簡単にひとつのカテゴリーに収まらない。もちろん、何かに対して情熱を持つことはいいことだ。とはいえ、カテゴリーひとつで自分自身を定義されるべきだろうか。私たちは、何についてであろうと、「マニア」や「ファン」という言葉を重視している。
それだけでなく、ファンと一口に言っても、どこまで熱狂的かでその人に対する見方が大いに変わる。その熱意の一番の見せ方はやはり、どれほど一筋であるかを伝えることだ。これは、音楽のファンでもそう。したがって、違うジャンルに分類されるアーティストのファンでもあると言うと、甘く見られることがないだろうか?しかし、その一筋さにとらわれているせいで見えないこともあるように思える。違う世界にも視野を広げることは、それまで一途に好きだったジャンルの知らなかった一面が見えてくるのではないだろうか。