「ジャンル」にとらわれず、ストリートから成功した異色の音楽界のレジェンド二人から学べること
それでも、大事な共通点が一つある。それは、自分の手で何かを作り上げたいという信念だ。ドレーは、当時の環境から自分を逃避させて音楽に専念すること。アイオヴァインは、親の決めた道から外れた自分で見つけた道を進むこと。きっかけが違うとはいえ、彼らは自らの力と精神で音楽への道を切り開いたのだ。
「やり遂げる熱意」を自分自身に根付かせた二人
ドレーはヒップホップ、アイオヴァインはロックンロール、そして互いのジャンルから影響を受けた。ミックステープを作り始めたドレーは、DJ活動を開始。今まで一般的には聞かない二つのテンポをアレンジしてDJをしたドレー。
すぐさま人気になり、DJグループのマネージャーに誘われ、「World Class Wreckin’ Cru」(ワールド・クラス・レッキング・クルー)のメンバーとして活動を開始。人気の絶頂は旅をしながら毎週末DJをしていた。クラブで踊ることや恋愛のことは頭になく、彼はとにかくターンテーブルでDJをしたかった。一方アイオヴァインは、偶然と出会いが重なり当時駆け出しのロックレジェンドBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)のブレイクアルバム「Born To Run」