「ジャンル」にとらわれず、ストリートから成功した異色の音楽界のレジェンド二人から学べること
ドクター・ドレー
ジミー・アイオヴァイン
生まれたときから音楽とつながりを感じたドレー。母が開くホームパーティーでのレコードの選曲は自然と幼いドレーがやっていたという。早くにヒップホップを見つけたドレーは、コンプトンのドラッグと暴力から逃れようと音楽に熱中した。そして、初めてレコードの「スクラッチ」*1を目の当たりにしたときに天職を見つけたのだ。それから、毎日のように練習し、母のクリスマスプレゼントのミキサーでレコードし始めた彼は、近所の子どもたちに作ったテープを売り小遣い稼ぎをしていたという。一方、男子校のカトリックスクールに通わされていたアイオヴァイン。昔から学校が嫌いだった彼は、学校から逃れるためにギターを買い、バンドを結成した。そのバンドは続かなかったが、父が彼を港で働かせようとするのから逃れようとしたときにプロデューサーの職を知る。
どうしてもその職に就きたくなったアイオヴァインは、いとこのつてでレコードスタジオの掃除係のバイトを始めたのだ。
(*1)スクラッチはレコードをこすって効果音を出すテクニック。レコードを前後に動かすことで音を作り出すことをいう
異なるバックグラウンドを持つふたり。