「私達の世代で邦画の全盛期をもう一度つくりたい」。24歳の映画監督 枝優花が今、人生を賭けて撮る映画
や「少女邂逅ごっこ」が流行るなど、SNSで大きな反響を呼び、ネットで販売していた前売り券は即日売り切れ状態。「こんな時代だからこそ、ミニシアターの映画館でじっくり観る映画の魅力を同世代や若い世代の人達にも伝えていきたい」と話す彼女。彼女がライフワークとしての映画にたどり着くまでには、いったいどんな物語があったのだろうか。そして、彼女が映画にこだわり続ける理由、人生を賭けて追求する「本物の映画」とは何なのか。東京・上野の路地裏にある数十年変わらぬであろう純喫茶の店内。大好物のメロンソーダを注文した彼女は、映画に賭ける思いを語りはじめた。
「ターニングポイントで出会った大人達の言葉で私は形成されてきた」と語る彼女。その後、高校まで地元の高崎で過ごし、大学で上京。
そこで映画サークルに入り、そのまま映画の世界に飛び込むまでの経緯をきいたところ意外な答えが返ってきた。ずっと心に秘めていた映画を撮りたいという思いを叶えるために、東京の大学に進学したので、入学直後から、将来この世界でどうやって生きていくかということばかり考えていました。でも、今の環境にたどりつけたのは、人生の分岐点で出会った才能を認めてくれる大人達の言葉に「流された」