くらし情報『「私達の世代で邦画の全盛期をもう一度つくりたい」。24歳の映画監督 枝優花が今、人生を賭けて撮る映画』

「私達の世代で邦画の全盛期をもう一度つくりたい」。24歳の映画監督 枝優花が今、人生を賭けて撮る映画

だから終わりがなくて、毎日定期テストの3日前みたいな日が延々続くんですけど、それがやりがいでもあります。楽しいですよ。最近は、映画以外にも、ドラマやミュージックビデオの撮影などの仕事も手掛ける彼女。様々なバックグランドの人が集まる仕事の現場で、作り手としての意識や姿勢の違いを痛感することもあると言う。映画って簡単には出来ないんですよ。たとえば、衣裳ひとつとっても、その役の設定によって、持つアイテムやブランドは全然変わってきますよね。凄く細かいと感じるかもしれないんですけど、そういう「奥行き」をつくっていけるのも映画の魅力だと思うので、衣裳さんも美術さんも職人としてのこだわりが活きるし、役者も、その役の人生をどう生きるかということが試されていると思います。たまに、そういったこだわりを軽視して「それっぽいもの」をつくればいいみたいな意識の人と仕事で出会ったときは、こっちはこれに人生賭けてるんだぞ、なめんなよと思います(笑)映画館で映画を見る場合、お客さんは2時間、暗室の中に閉じ込められて映画と対峙することになる。
その環境で観るメディアだからこそ、細部への徹底的なこだわりによって、無限に奥行きを広げて行くことも可能になる。

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