2012年7月24日 19:43
何だか満たされない、でもハッキリさせたい…映画で女と男の「ズレ」を徹底検証!
(Photo:cinemacafe.net)
女性なら、きっと一度は経験があるはずです。「何だか満たされない」という気持ちを抱えたことが。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で映画ファンにもおなじみとなったプラトンの「愛の起原」では、元々頭が1つ、顔が2つ、手足が4本ずつあった人間が、おごりによって神の怒りを買い、雷でふたつに切り裂かれてしまったとされています。そのため、元の姿に戻ろうとして、人は自分の片割れを探しているだと。愛とは元の姿に戻ろうとする欲求。つまり、不完全な自分を、完全なものにしてくれる相手を探し続ける生き物、それが人間だと言うわけです。
こう聞くと満たされないのも当然のように思えてきます。でも、男性からはあまり「満たされない」というつぶやきは聞こえてきませんね。
自分の弱さをひた隠しにしているのかもしれませんが、なぜ女性ばかりがそんな不満を抱えるのでしょう。多くの映画監督が女性のデリケートな心の揺れを題材にする大きな理由は、その不安定さの正体を探りたいからなのかもしれません。
『テイク・ディス・ワルツ』&『ブルーバレンタイン』&『(500)日のサマー』で分析!女と男の「ズレ」