2012年7月24日 19:43
何だか満たされない、でもハッキリさせたい…映画で女と男の「ズレ」を徹底検証!
ただ、大そう仲が良いように見えても、マーゴのように、より深く理解し合いたい、互いにより成長したいといったことをルーは望んでいない様子。今、上手くいっているから現状維持で大満足という感じが、会話や態度に見て取れるのです。
例えば、忙しいルーに対しマーゴが“寂しい”“子供を作る?”と言っても「寂しいならば、犬でも飼う?」とズレズレ発言。真剣に話し合うべきことを、妻が勇気をもって口にだしても、うまく避けようとするのです。軽口はたたき合うことができるのに、真剣な話が一切できない。こんなルーですから、記念日に訪れたロマンティックなレストランでも、気のきいた会話の一つもできず、マーゴを深く失望させます。これらのことは、致命的ではないにしても、重なっていくうちに女心に深い傷を作ること、意外と男性は気づかないようです。もしかすると、女性はより良きもの、より深きものを望んで積極的に働きかけようとするのに対し、男性は変化を好まず女性の働きかけを押さえようとする。
この傾向の違いが、いつしか男女間の溝となるのかもしれません。恋愛中は、溝があれば埋めよう、互いを理解しようと男女が共に努力するものですが、夫婦になると男性の多くはそれをやめがち。