玄里meets監督・チャン・テユ 韓国大ヒットドラマのルーツは日本にあり!?
幼いときしか会ったことがないのに、携帯にメールをくれたんです。「いいドラマを作ってくれてありがとう」って。本当にビックリしました。
玄里:私たち世代からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで見られるドラマですよね。
チャン:その点がやはり視聴率よりも高い評価を受けたようです。特に普通、韓国の男性はあまりドラマを見ません。会社帰りにはお酒を飲みに行ったりすることが多くて、家に居ないから平日のドラマを見られないんです。でも、男性たちがこのドラマをわざわざ見てくれたんですよ。
独特の現象でした。
玄里:最近、韓国では時代劇が流行しているようですがそれはなぜでしょうか?
チャン:おそらく現代物が多すぎるんだと思います。その多い中からいいドラマに出会うのが難しいんです。時代劇はどんなに多いと言っても、現代物のように同時に何作も制作はされません。時代劇はワンシーズンに作品と言えるものが一作出てくる程度です。歴史の話で実在の人物が出てくるから、人々は真剣に受け止めてくれるんです。私たちが新聞を読むのと同じです。政治の話が面白くて新聞を見るのではなく、政治家は実在の人物で、自分の暮らしに影響を及ぼすから関心を持つわけです。