2015年10月14日 19:00
【インタビュー】キアヌ・リーブス、俳優として幸せを感じる瞬間
『ジョン・ウィック』でも、これが初監督作となるチャド・スタルエスキとデヴィッド・リーチのコンビに、編集時に大きなスクリーンで確認するようアドバイスをした。「映画館の大スクリーンに映すわけだから、その感触を実際に見ておかないとね。俳優の演技や表情、シーンのリズムをつかむためには、それなりのサイズで確認する必要があると思う」。
だが世間では、今や映画もスマートフォンで楽しむという層が広がりつつある。
「確かにね。でも、劇場の闇の中で20フィートの大スクリーンで見るに勝るものはないと思うんだけど…。まあストーリーによるかな。ここまで小さくならない方がいいと思うけど」とテーブルに置かれたスマートフォンを指差しながら、「今は6秒とか5秒、3秒でストーリーを語る人たちもいるからね。
猫がミャオ!とひと鳴きしてカット、それに対して『なに?!』とリアクションしてカット!みたいな。ストーリーを語るには面白い時代になってきているね」。映画を通して物語ることにこだわるキアヌだからこそ、ぜひここは見てほしいというシーンは?という問いには「全部見なきゃだめだよ!」と笑う。「どれか1つなんて選べない。バースデーケーキみたいなものだよ。