2017年5月21日 13:00
ディカプリオに続く逸材!新星ルーカス・ヘッジスの素顔は超しっかり者
いくつか悲惨なほどに気まずい瞬間があるんだ。多くの映画監督はそういった気まずい真実を描くことに尻り込みをしてしまうけれど、ケニー(ケネス・ロナーガン監督)はそういった瞬間を大切にして物語を綴るんだ」と語る。「真実味のある会話を聞き取れる鋭い耳を持った作家は滅多にいない。ケニーはそういった会話に命を与えられる稀有な存在だと思った」と、しっかりとした言葉でその印象を打ち明けた。
「5回目のオーディションの後、ケネスと一緒の帰り道、電車の中で直接『参加してもらう』と伝えられた。そのとき、どう感じたかは正確には表現できない。きっと、NBAの選手だったらドラフトに選ばれた! って感じかな。その瞬間から、憧れの役者さんたちとこれから2か月間ずっと一緒に現場にいる自分を想像し始めた。
毎日朝起きて、その現場に行けるんだ! ってね。それからあとはもう、喜びのあまり叫んでた」と、その当時を嬉しそうに思い返す姿はまさに現代の若者そのものだ。
彼が演じるパトリックは、突然父親を失うものの、友達とともにアイスホッケーやバンドに打ち込む、ごく普通の高校生だ。そんなパトリックと暮らすことで、主人公リーの固く閉ざされた心が少しずつ解かされていく。