2017年7月27日 16:00
【インタビュー】浜辺美波×北村匠海 心震わせ結んだ絆「自分の演技で泣くなんて…」
これまで気丈にふるまっていた桜良が、「死」への不安な思いを吐き出す。そんな彼女のもとへ、いてもたってもいられずに【僕】が駆けつける。静かにふたりが佇む病室。交わすべき言葉、伝えたい言葉はあるのに、声にならない。もどかしい距離と包み込むようなやさしい時間は、言葉にしなくても通じ合っている、沈黙こそが雄弁に心の内を語るという、恍惚とした気持ちさえ与えてくれる。
「病室でのシーンは、桜良が弱いところを見せたり、本音をちょっと出すところがあるので、私はこれまでのシーンと違って、やりやすいと思うことが多かったです。ベッドの上で、ひとり三角座りをして泣いちゃうような桜良の気持ちは、私とも似ている部分があると思うくらい、演じていてすごくしっくりきていました。共鳴したとでも言うんでしょうか。
気持ちが、よりわかるところでした」(浜辺さん)。
「そのシーンは撮影の終盤でした。ふたりの距離感もできあがっていたので、僕も、難しさはあまりなかったです。本音が出るシーンというか、ふたりの距離が一番近く感じるシーンなので、意識はしていました。【僕】という人間の感情もあやふやなんですけど、とにかく桜良をしっかりと見ているようにしました」