くらし情報『【シネマモード】『エタニティ』トラン・アン・ユン監督の独創的な想像性の源は?』

2017年9月27日 22:05

【シネマモード】『エタニティ』トラン・アン・ユン監督の独創的な想像性の源は?

結末を承知の上で読み進め、時には途中のパートに飛んでみたり、どうしてその結末に行きついたかを検証してみたり。それは物語の構造を理解するため。そうやって読むと、ときどき違う物語の語り方を思い浮かべることもできるんです。この読書法だと、ストーリーテラーとして多くを学ぶことができるんですよ。

『エタニティ永遠の花たちへ』 -(C) Nord-Ouest
――では、より効果的な物語の進め方を思いつくことも?

はい、ときどきは。多くの人が受動的だと感じている読書だって、クリエイティブに楽しむこともできるんです。

――独自のセンスで創造性を磨いていらっしゃるようですが、『エタニティ永遠の花たちへ』には、とても絵画的な美しさも感じます。

今回意識したのは、エドゥアール・ヴュイヤールの絵画でした。
毎日の生活を描いた作品が多く、ほとんどは屋内の様子が描かれています。そこで、映画のプロダクションデザインでは、彼の絵画を参考にしました。同時代を描いた多くの絵画では、白い壁と木の組み合わせなど、インテリアはもっとモダンでエレガントです。でも、本当はヴュイヤールの絵にあるように、多くの柄が用いられていました。壁紙も服もパターンばかり。映画でそれを表現するのはとても難しいことなんです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.