2018年3月20日 09:50
【インタビュー】大躍進ムロツヨシの原動力「19歳の自分に恥をかかせてはいけない」
若いころ、ガチガチに作りこんでいって失敗した経験を何度もしているので、撮影や収録の初日というのは、余白を持っていくようにしています」と俳優としてのスタイルを語る。
ムロさんが大切にしているこうしたスタンスについて「“ノリ”といってしまうと軽くなっちゃうんですけれどね」と前置きすると「その瞬間に生まれたものって、長くじっくりと温めて演じたものよりも、賞味期限が長かったりすることって意外と多いんですよ」と持論を展開する。しかし、その一方で「もちろん考えれば考えるほど深みを増すこともあるんですけれどね」と臨機応変に対応することの大切さも語る。
■19歳の自分に恥をかかせてはいけない!
前述したように、近年、とにかく出演作が途切れることがない活躍をみせるムロさんだが、20代は、いわゆる“食べられない”時期もあり、かなりつらい思いもしたという。そんななか、俳優業を辞めずに続けてきたのは、19歳で大学を退学し、役者の道に進もうと決めたときの決意がよりどころとなっていたようだ。
「19歳のとき、役者になると決めたのですが、そのときは大失敗する可能性や、失敗したときどうなるのか、マイナスのシミュレーションをたくさん行なって、それでもなおかつ大学を辞めて役者の道に進もうと思ったんです」