2018年3月20日 09:50
【インタビュー】大躍進ムロツヨシの原動力「19歳の自分に恥をかかせてはいけない」
と課題をあげる。
こうしたムロさんの俳優業のモチベーションを維持する大きな要因となっているものが、ライフワークとして行なっている舞台「muro式」だ。この舞台は今年で10年目を迎えるが、自身で劇場を選び、すべてを取り仕切る。「きついし面倒くさいですし大変なんです」と愚痴をこぼすが、この舞台こそ、ムロさんが俳優として光り輝ける根源となっているというのだ。
「役者は与えられた役を演じるのが仕事なのですが、待っているだけでは、限界があって、僕なんかはすぐ数年でいなくなってしまうと思うんです。でも『自分が面白いと思うものはこれですよ』と表現できる場があるということは、『自分がいまの自分でいていいよ』という証になるし、みんなが僕に思っている以上の表現の仕方を舞台で試したり、見ている人にお知らせしたりすることもできるんです」。
■42歳の新人賞は「素直に嬉しかった」
緩急自在な表現力と人柄のムロさん。2018年2月に行なわれた第42回エランドール賞では、42歳にして新人賞を受賞した。「この年で新人賞というのは笑っちゃいますし、スピーチではちゃかしてしゃべってしまいましたが『将来性を期待される有望な役者』という定義だったので、素直に嬉しかったです」