くらし情報『【インタビュー】「少女漫画をおっさんが全力でやっている」脚本家・徳尾浩司が語る“偏見のない世界”<前編>』

2018年6月1日 07:15

【インタビュー】「少女漫画をおっさんが全力でやっている」脚本家・徳尾浩司が語る“偏見のない世界”<前編>

その行動があることによってさらに行間が埋まった映像になるので、立体的に仕上がるんですよね。

――「おっさん」同士なので男同士の恋愛の括りとはいえ、同性愛について悩んだり、偏見を持っている人物は出てきません。あえて、でしょうか?

「おっさんずラブ」では、純粋に「人が人を好きになること」を描きたかったので、それがたとえ男性同士の恋愛であっても、笑える部分があってもいいはず。そこにLGBTに関するテーマを盛り込もうというよりは、登場人物たちの真剣な恋愛模様を描く、ということに主眼をおいていました。

それでも当初は見ている方に誤解を招かないように、「これをやったらまずいのかな?」ということも結構考えていました。けど、あるときから「おっさんずラブ」は性に関することで笑っているわけではなくて、ただの恋だの愛だのの話なんだと思って、書くほうも自由になったんです。3話の「会いたくて会いたくて…震えちゃった」と言う台詞も、同性同士だから面白いんじゃなくて、あの吉田鋼太郎さんが言っているから面白い、というだけだったりする。そうなると、自由になってきました。


――すごく絶妙なバランスを縫っていかれていますね。

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