2018年8月23日 12:00
シャーリーズ・セロンが示す、女優が“体を張る”意味…『マッドマックス』から『タリー』まで
2人の間には不思議な絆が生まれ、マーロは輝きを取り戻していくが…。
「朝はファーストフード、ミルクシェークを2杯」といった具合にジャンクフードを食べまくり、体重を増量させ、どってりとした産後体形を見事に作ったシャーリーズ。しまいには、うつ気味にもなるほど壮絶な体験だったという。
そこまでして彼女が描きたかったのは、出産直後のオムツ姿や、搾乳しないと母乳でパンパンに張る胸など、これまであまり描かれることのなかった産後のリアルさ、日本でも問題となっている“ワンオペ育児”だけではない。人生のうちで何度か訪れる、“もう、あの頃とは違う”と実感する瞬間をどう受け入れていくかというメッセージもはらみ、結婚していてもいなくても、男性であっても、誰もが共感できるポイントとなっている。
脚本を手掛けた、自らも3児の母であるディアブロ・コディと、メガホンをとったジェイソン・ライトマン監督とは『ヤング≒アダルト』(’12)以来のタッグ。この脚本&監督コンビは『JUNO/ジュノ』から続いて3作目となり、奇しくも“応援せずにはいられない女性”を描く3部作となっている。
では、思わず応援したくなる、シャーリーズの女優魂あふれる作品を見てみよう。