【第91回アカデミー賞】注目すべき5つの瞬間、司会者不在は意外と好評!
はともに受賞を逃した。どちらの部門も、受賞した“大本命”が強すぎたことを考えると、善戦したといえるだろう。実際、両作品とも全米で高い評価を獲得しており、パワフルな存在感を残す結果になった。共通するのは鮮明な作家性と、家族という普遍的なテーマ。今年のアカデミー賞は、日本映画の“これから”に期待したくなる、大きな転機となったはずだ。
映画人を追悼する“In Memoriam”今年は高畑勲監督、脚本家の橋本忍さんら
この1年間で亡くなった映画人に哀悼をささげる“In Memoriam”には、今年もさまざまな分野で活躍し、映画業界を支えた先人たちが紹介された。アカデミー賞監督賞に輝くベルナルド・ベルトルッチ(『ラスト・エンペラー』)、ミロス・フォアマン(『アマデウス』)をはじめ、日本からはアニメーション監督の高畑勲さん、脚本家の橋本忍さんの姿がスクリーンに投影された。『ブラックパンサー』が作品賞候補となった記念すべき年、スタン・リーが追悼された瞬間も忘れ難い。
一方、毎年恒例だが「なんで、この人、追悼しないの?」という疑問や怒りの声がSNS上には広がっており、特に80年代『グレムリン』『ターミネーター』などでいい味出していたディック・ミラー、90歳を超えても現役で活躍した女優のキャロル・チャニング、「スポンジ・ボブ」