【インタビュー】濃すぎる30代がMEGUMIにもたらした境地――「意味のないことを大切にしたい」
年齢と経験を重ね「いまこそが活動期」
作品の中で、上田家の面々は体に良いことや食習慣について、あれやこれやと食事をしながら会話を繰り広げる。MEGUMIさん自身、プライベートでは妻であり、母であり、この10年、仕事をしながら同時に家庭を築いてきた。仕事と家庭を両立させる上で大切にしていることは?
「共働きでこういう仕事をしていると、とにかく時間が不規則なんです。でも、もちろん子どもたちの生活もあるわけで…。それこそ、放っておくと私、どんどん仕事を入れちゃうんですよ(苦笑)。そういう生活の中で、唯一、家庭に立ち返ることができるのが、ご飯を作る時間なんですよね。お米を炊いて、野菜を切って、味噌汁を作って…すごくシンプルだけど、そこで自分なりにスイッチを切り替えています。だからこそ、忙しくても朝と夜はご飯を作るようにしているし、そこでどうでもいいことを話すようにしています」。
「それこそ、最初のうちは『あれもしたい』『これも面白そう!』って思ったら、全部自分でやりたくなってしまって大変だったんですが(苦笑)、そこから学んで、プロジェクト自体は増えているけど、そのぶん、周りの人の協力を得て、任せることを覚えて、ようやくここ数年、家族と向き合える時間もしっかりと確保できるようになってきました」。