【インタビュー】賀来賢人が拓いた新たな境地「自分の声と向き合い」成長は続く
中でも特に難しかったのが息の使い方。
「お芝居そのものについては、ドラマや映画の演出と変わりなかったんですけど、吐息とか『はあっ』とか『うっ』とか。映画やドラマで芝居をしているときはあまり意識していない部分ですが、吹替では声をONにしてやらなきゃならかったのは難しかったですね。初めての経験でしたし、収録の時も分からないところは監督に正直に話して、何回かやらせていただきました。『いまのがいいね』って感じでチョイスしていただきながら進めていったんです。それをプンバァの吹替をする佐藤二朗さんに話したら、全く同じことをおっしゃっていて(笑)。『あれは難しいよねぇ』って」。
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ほかの人とはちょっと違う“『ライオン・キング』の思い出”
実は今回のシンバ役にはオーディションで選ばれたという賀来さん。
「元々『ライオン・キング』が好きで、絶対に関わりたいと思っていたんです。実はこの声優のお仕事はオーディションだったので、まさか自分が受かるとは思ってなくて。決まったときはすごく嬉しかったです」
そうして、『ライオン・キング』が声優・賀来賢人のデビュー作となった。