【インタビュー】賀来賢人が拓いた新たな境地「自分の声と向き合い」成長は続く
でも次に声優をやるとしたら、もう少しキャラが強い、個性的な役もやってみたいですね。今回は、サバンナの王へと成長する、まっすぐな主人公だったので」
そして“声優”という仕事についてこう続ける。
「声の表現ってすごく大事。芝居の中でも、声でしか伝えられないことって結構あると思うんです。これまで、そういうことをあまり意識したことがなかったというか、ここまでちゃんと自分の声と向き合ったことがなかったんです。いままでは動きだったり表情だったり、その総合で芝居をしてきたので。でも、よく考えてみたら、声だけに頼るシチュエーションもいままでいろいろあったな、と。例えば、“がなる(大きな声を出すこと、怒鳴ること)”ことにしても、いろいろなやり方がありますよね。
単調だったり抑揚を付けてみたり。そういうことをこれからもっと意識しようと思いました。テクニック的な部分ではありますけど、すごく勉強になりました」
俳優として貪欲に技術を取り入れ成長を続けてきた賀来さん。これからどんな新しい姿を見せてくれるのか、もはや期待しかない。
(text:Ai Takatsuka/photo:You Ishii)
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