【インタビュー】柄本佑、“映画”という大きな世界を変幻自在に泳ぐ
「撮影前は本読みで一回、劇中にある西馬音内(にしもない)盆踊りの実景撮影で一回、次に写真の撮影で会って。2日かけて写真撮影した後、1か月くらい空いてから映画の撮影が始まったんです。いま考えるとそのスケジュールが良かったなと思います。恋人だった二人が別れて再会するという賢治と直子の関係性に近い感じがして。写真撮影のときも、映画の撮影のときも、瀧内さんがドーンと男前にいてくださって、その男前さに助けていただいた部分は大きいですよね。もうやらなきゃしょうがない、終わらないからって(笑)」
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映画好きならではのこだわり
柄本さんと言えば、映画好きで有名だ。その彼に敢えて「映画とは?」という質問をぶつけてみた。
「僕の場合は小さいころから映画を観て育ってきているので、いろいろな言い方があるし、いろいろな角度からの言い方があると思いますが、“一番身近にあって、一番憧れているもの”でしょうか。
やっぱり、ずっと憧れ続けているんですよね、映画に。だから映画の現場に行けるっていうだけでもう嬉しい」
そして映画を観るときのこだわりといえば、“映画館で観る”。
「家で映画を観ることは、ほとんどないですね。