2019年8月27日 17:30
ヒーロー映画全盛期に誕生したR-18指定のアンチヒーロードラマ、「ザ・ボーイズ」が世界を変える
運動の時代に即した設定である。
公式の予告で、日系アメリカ人俳優・福原かれん(『スーサイド・スクワッド』)演じるキャラクターには「The Female」=女性と表示されている。劇中で名前は出てくるが、ヒーロー作品で男性ヒーローのお飾りとしてだけ登場する女性像を揶揄した表現にも思える。
このほかにも、エリザベス・シュー(『ベスト・キッド』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など)演じるヴォート社の副社長マデリンは、いわゆる典型的な仕事と母親業を両立させるスーパーバリキャリウーマンであり、ある意味一番現実的な憧れの人物像である。が、しかし、雑誌の表紙を飾りそうな成功した女性であるマデリンにも当然ながらかなり黒い裏がある。
極めつけには、特殊能力を持ち、社会から愛されているはずのセブンのメンバーであるクイーン・メイヴ(演:ドミニク・マケリゴット)とスターライト(演:エリン・モリアーティ)でさえ、男社会であるヒーロー界で生きていくには定めだと言わんばかりの、華やかな表舞台とは裏腹に見るに堪えない性差別やハラスメントに晒されている。
これらはすべて、決して笑えない問題だからこそ、キャストを含めた製作に関わる女性スタッフ達と、この話題をヒーロー作品に組み込むべきか、組み込むならどうするべきか、幾度となく話し合いを重ね、彼女たちの経験談や意見取り入れながら描き上げた結果だとエリックは「The Hollywood Reporter」