【インタビュー】水川あさみが語る“夫婦観”、同業だから「1番褒められたい」
「飾らない女優」。水川あさみは、そんな言葉がよく似合う。『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』でデビュー以来、十代のころから映画やドラマで活躍してきたベテランながら、等身大の“生きた演技”を披露し続ける人物だ。
看護師に占い師、雑誌編集者。ラブストーリーにホラー、サスペンス…。役柄もジャンルも、なんでもござれの水川さんが、新たに選んだ役どころは、なんと鬼嫁。うだつの上がらない夫に罵詈雑言を浴びせ、尻を叩き続ける妻を人間味たっぷりに演じた映画『喜劇 愛妻物語』が、9月11日に劇場公開を迎える。
『百円の恋』の脚本家・足立紳が、自伝的小説を自ら映画化した本作。
濱田岳が、足立監督がモデルとなった主人公・豪太を演じ、水川さんがその妻のチカに扮した。年収50万円の売れない脚本家・豪太は、結婚して10年になる妻・チカとのセックスを望むも、連日拒否されてばかり。そんななか、久方ぶりに脚本の仕事が舞い込む。豪太はチカと娘のアキ(新津ちせ)を連れ、四国への取材旅行に繰り出すのだが…。
出会うべくして出会った「取り繕ったものじゃない面白い役」
「『喜劇 愛妻物語』みたいな作品を、ずっとやりたかったんですよね」