【インタビュー】佐藤浩市×西島秀俊×勝地涼×中村倫也×井之脇海、出演作は「あっても不思議じゃない」リアリズム描く
それが、何がきっかけというわけではないけれど、経験則の中で変わってきた。スイッチングできないとメンタルがもたないから、「できるように」というより「するように」なりましたね。逆に言うと、いまはカットとカットの間でスイッチングするから、周りの役者が迷惑そうな顔をする時があります(笑)。
西島:僕は昨日の夜に広島から帰ってきたんですが、絶賛引きずり中です…。また数日後に現場に戻ります。久々に引きずっていて、困っています(苦笑)。
――なんと!
佐藤:きつい役なんだ。
西島:そうなんです。
毎日、涙がこぼれそうです…。
勝地:そんな話をされた後に言いづらいんですが、僕は役を引きずったことがないです(苦笑)。
一同:(笑)。
勝地:もしかしたら引きずっているのかもしれないけど、勝手に「スイッチングできてる」と思っているタイプだから(笑)。そのほうが楽なのかもしれないですね。なんかすみません…。
西島:いやいや、いいことだよ。
中村:僕も引きずることはないですね。
たぶん、僕と勝地はバカなんだと思います(笑)。
勝地:(笑)。
中村:僕らには繊細さがあまりないんじゃないかな…。