くらし情報『プレゼンの連続!過酷なコンペティションを経て…ハリウッド在住の日本人デザイナーが語る映画ポスター制作』

2021年1月21日 17:40

プレゼンの連続!過酷なコンペティションを経て…ハリウッド在住の日本人デザイナーが語る映画ポスター制作

メインキャストをどう見せるかみたいな部分が重要で、あまり物語そのものの深みを伝えるようなアイディアは採用されません。そこで、GRAVILLISのようにコンセプト重視で勝負しても、なかなか勝てないというのはあります(苦笑)。

私が以前いたBONDという会社はそういう大作のポスターを取るのが多かったんですが、GRAVILLISはどちらかというと、予算のあまり多くないインディペンデント系の映画、コンセプチュアルな作品のポスターを担当することが多いですね。先ほども名前が出たスパイク・リー監督の作品もそうですし、『アス』や『Candyman』(原題)を監督したジョーダン・ピールの作品などもよく担当しています。

アートとマーケティングのはざまで大切にすべきこと

――そんな中で、ご自身でデザインする上で、大切にしていることは?

制作に関して言うと、私自身はその映画について――監督やスタジオ、出演者のことまで、すごくリサーチするようにしています。それこそ監督や俳優のインスタグラムの内容とかも含めて、趣向をリサーチします。それは昔、広告代理店で営業の仕事をしていた経験があるからかもしれません。

多くのデザイナーさんは、当然ですが自分のクリエイティブを発揮したいと考えるし、デザインとしてかっこいいものを作ろうとするものなんですけど、私はそれだけでなく「この人(監督)

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