くらし情報『【映画と仕事 vol.9 後編】給与、ユニオン、英語力…衣装スタッフとして活躍する日本人が明かすNYエンタメ業界のお仕事事情』

【映画と仕事 vol.9 後編】給与、ユニオン、英語力…衣装スタッフとして活躍する日本人が明かすNYエンタメ業界のお仕事事情

ただ、映画の場合、あらかじめ全体の撮影期間が決まっていて、その間に全てを終わらせなくてはいけません。そうした場合に、週に6日、もしくは7日間出勤ということもありますね。

テレビドラマでもそういうことはあるのですが、多くのプロダクションはちゃんと週末2日間を休みにしたいと考えています。というのも、人件費は先ほども言ったように時給ではあるのですが、時間外の労働となると、そもそもの時給の額が変わってしまい、膨れ上がってしまうんです。

簡単に説明しますと、私たちの仕事は1日8時間が基本のギャランティとなっており、もしそれより早く現場が終わったとしても、8時間分の給料は保証されています。8時間を超える労働に関しては12時間までは時給が1.5倍に、それ以降は2倍になります。また土日休みの週休2日が基本の現場の場合、もし6日目も出勤となると、その日は最初から時給は1.5倍になるんです。以前、週7日間、働きづめだったことがあるんですが、それだけで当時の1か月分の給料に近い金額になりました。
そのあたりの契約はきちんとしていますね。

――増田さんの場合、スーパーバイザーなので管理職として、スタッフの出勤の管理も行なわなくてはならないんですよね?

そうです。

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