くらし情報『「国際女性デー」に観たい!『355』『あのこは貴族』ほか世代や境遇を越えて連帯する女性たち』

2022年3月8日 11:30

「国際女性デー」に観たい!『355』『あのこは貴族』ほか世代や境遇を越えて連帯する女性たち

は一生懸命、受験勉強して一流大学に入ったものの父の離職で中退、自力で生きていこうとしている途中で、幸一郎とは都合良く呼び出される体だけの関係を続けていた。

「国際女性デー」に観たい!『355』『あのこは貴族』ほか世代や境遇を越えて連帯する女性たち

そんな2人が邂逅する場で、華子の友人でヴァイオリニストの逸子(石橋静河)が放つ、「女はサーキュレーターじゃない」というセリフが本質を突く。サーキュレーターのごとく、笑顔をたたえて陰日向に奉仕して、場の空気を循環させることを女性に求める人々はいまだ多い。そして、独身女性を笑いのネタにしたり、ママ友は怖いものとして煽ったり「女性同士を分断させようとする価値観が普通にまかり通っている」と逸子は続ける。でも、今作に登場する女性たちは、これまで対立を強いられてきた関係をシスターフッドへとたおやかに昇華させている。「たおやか」とは「女」偏に「弱い」と書くが、自尊心をすり減らしながら生きるなんてまっぴら、と気づいた女性ほど力強いものはない。

韓国ドラマの真髄を見る1作「Mine」

「Mine(マイン)」の舞台は、これまで何度も人気韓国ドラマで描かれてきたお馴染みの財閥一家。冒頭、大邸宅で殺人事件が起こったことが匂わされる不穏なサスペンスでもありつつ、財閥内の権力争いや同じ男を愛した女性同士のいがみ合いという定石を覆すシスターフッド・ドラマの傑作である。

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