2023年1月12日 18:00
【レビュー】『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』女性たちの勇気ある語りは未来のために
脚本を務めたのは、サテライト賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、女性映画ジャーナリスト同盟賞など、全米各地の映画批評家協会賞の脚色賞に多数ノミネートされ注目を集めているレベッカ・レンキェヴィチ。『イーダ』や『コレット』『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』といった作品で知られている。
レベッカは「プランB」のプロデューサー陣や原作の著者でもあるミーガン、ジョディと協力し、3年かけて脚本を完成させたという。その構成は見事で、当初はただの同僚だったミーガンとジョディがタッグを組むことになると、それぞれの個性の違いや家庭の様子なども丁寧に紡ぎ入れていった。2人のプライベートにも踏み込んだ脚色は彼女たちの新聞記者としての原動力、使命感や覚悟をよりクリアにさせ説得力をもたらしている。
キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが
信頼で連帯するバディに
ミーガン・トゥーイーを演じたのは、『プロミシング・ヤング・ウーマン』で性暴力に壮絶な復讐を果たす主人公を演じ、アカデミー賞にノミネートされたキャリー・マリガン。ニューヨーク・タイムズで2016年当時に大統領候補だったトランプ氏のセクハラを追及した記者だ。