【インタビュー】見上愛×宮世琉弥、家族思いな二人が「これだけは絶対負けない」意外なコト
そのときは努力とも思っていなくて、好きなことをやっているだけだと思っていたんですけど、今思うと人生を変えるために起こした行動だったのかもしれないです。
――ストイックに、そして目標をしっかり達成することは、役ともちょっとかぶっていますよね。
見上:確かに、そうですね!
――ちなみに、今お二人が憧れている人はいますか?
見上:寺山修司さんです。人間が元々多面的なものだから、いろいろやることをわざとマルチと呼ぶ必要もない、多面的であることが自然なことである、ということを言っていたんです。それで私も、「ああ、いろいろなことしていいんだ」と視界が開けました。
もともと演出家になりたくて大学に入ったから、「役者もやりませんか?」という声がかかったときに、その言葉や寺山修司さんの生き様を知らなかったら、俳優はやっていなかったかもしれない。けど、その言葉に出会っていたから…。
――縛られなくなったといいますか。
見上:そうです。表現の一つの方法として役者もやってみようかなと思えたので。
宮世:僕はお父さんです。ずっとお父さんに憧れていて。僕にはない男気があるので、自分にはないところを持っていることに、やっぱり憧れてしまうんですよね。