くらし情報『堺雅人インタビュー 「幕末の負け側ばかり演じてきて、勝手に三部作って呼んでます」』

堺雅人インタビュー 「幕末の負け側ばかり演じてきて、勝手に三部作って呼んでます」

直之としては、親が死のうがなんだろうが、やるべきことをやらなくちゃいけない、つつがなく葬儀を終えないといけない。個人の感情は後回しなんです。僕は、その姿はやっぱりかっこいいと思っちゃいました。(近代的な価値観で)『あなたらしく父親を看取りなさい』って言われたら実は困るけど『やらなくちゃいけないことをやりなさい』と言われると、何かやれる気がする。『俺が俺が』という価値観に毒された感覚に、直之の生き方が心地よく沁みこんできましたね。この時代、個人の考えがないがしろにされたり、好きな職業に就けなかったり、女性が虐げられたりして、それはもちろんマイナス面ですが、ある意味、何も考えずに就職できて、『自分とは何か?』なんて考えずに一生を終えることができたとも言える。いまの価値観が一番だと考えると、過去から現在に“悪い時代”から“良い時代”に一直線に時間が進んでいるよう思えてしまうけど、実はいまが良いとは限らない。そういうことが見えてくるんです」。


静かに淡々と…それは劇中もインタビュー中も変わらない。とはいえせっかくの幕末。一度も派手に斬り合うことがなかったのは、演じている本人としては少々物足りなかったのでは?
「いやぁ(笑)

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